夏の終わりには、
日が沈むのが早くなって、
風が少しばかり涼しくなって、
蝉がひぐらしに替わって、
「・・・あー、やっぱり『宝の山』にいるんだな、レナは」
そんな夏の終わりには、
「何か、見つけた?」
「・・・・・・うん」
――ただ、無性に会いたくなる。
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